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2020.10.30

介護の現場エピソード vol.1

介護の現場で出会った、様々なエピソードをイラストとともに紹介してきます。
ほっこりする話や、死に関する話など、実際の介護現場のエピソードをご紹介。
今後も、もっともっとたくさんのエピソードを紹介していきます。

久しぶりに散髪に行きたいと熊次郎さんから珍しく外出の要望が。
すこし疑問に思いながらも熊さんの気持ちを大切にしたいと散髪屋へ行く準備をし、無事カット終了
「さっぱりしたわ」と熊さんご満悦の笑顔を見てほっこり。「でもあんま切るとこなかったで熊さん〜(笑)」

50代の脳梗塞疾患を持った方。施設でずーーーと過ごすには若すぎる。多職種連携で在宅復帰へ。在宅復帰のきっかけは「1杯のラーメン」。地域生活の提案をした際も「いやだ!いやだ!」と泣き崩れる。紆余曲折をへて、アパートを探し一人暮らしへ。「あと10年生きるわ。」と言って退所してから、かれこれ17年。数年前「あと残りの人生10年って言ってたけど余裕で超えましたよね!」と話すと。「本当だね。まだまだ生きたいな。人生後悔したこともあるけど、まっとうに生きるってこういう事なんやね。でもあのまま施設にいなくて正解だったよ!」と。今も元気に一人くらしをされています!

元法曹関係者のおじいさん。もちろんお風呂は絶対ダメ!お風呂に入られたらとても気持ちよくなりますよ。と勧めると、「そのお風呂には、どのような効能があるんだね?」と問い詰められる。「あ、ええーーーと、体が温まるとか?!」とおバカな答えをすると「そのようなあいまいな根拠では私には不要だ!」と。一刀両断!さすが、元法曹関係者です‥。

最期を生きることについて考えるようにしている。死に方よりも生き抜き方。
最期まで「この人らしかったなあ」と言えるようなケアをしている。
でも、寿命は誰にも決めれず、医師の宣告を家族が聞き、みんな覚悟を決めて2年とよく起こる。「あと1ヶ月て言うたやん」と、家族も含めて「しぶといなあ」と。最後、息子が「はよ逝け!」と背中を押す。そんな言葉が「ひどい」ではなく「息子の愛情やな」と思えるような携わり方ができる瞬間がある。
宣告されてからのほうが好きな物を食べれるという違和感。健康を維持するための食事と自分を満足させるための食事がある。最期になると、後者を感じて生きてもらいたい。朝からチキンラーメンでOK。管理栄養士も苦笑い。
最期の日が、餅つき大会の日。出棺の時、部屋を出たら紅白幕。。。家族に平謝り。でも、「楽しく送ってやってください」という家族や本人との関係性に自分たちの仕事の価値を感じた。

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